第十手『アーバン宮田(仮名)の場合』
アーバン宮田(仮名)。
IT時代の同期100人のうちの1人。
アーバン宮田はアーバンリサーチの服をこよなく愛している。
だからアーバン。
彼はなんというか、オブラートを破り捨てた言い方をすれば頭の悪い男だった。
一度でもトイレに入ってしまうと、方向感覚を失い、迷子になる。
「大変だ!アーバンが迷子になった!」
「ここ一本道だぞ!」
アーバンは道なき道をゆく。
誰もがその男アーバンを下に見ていたかもしれない。
そんなアーバンは研修のときに“あること”を必ずしていることに気が付いた。
それは質問だった。
「何か質問はありますか?」
この後、アーバンは必ず何かを質問していた。
100人全員が黙っていようがアーバンは手を挙げる。
ときにその質問は、ちょっと気になってたんだよな…と安心させてくれることもある。
ついには二カ月にも及ぶ研修期間中、一度たりともアーバンが質問をしない日はなかった。
たったそれだけのこと。
アーバン宮田(仮名)。
IT時代の同期100人のうちの
最もかっこいい一人だった。
お疲れ様です。
山本です。
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このブログの趣旨が分からないという方は
第一手『ごあいさつ』 - 今日の一手
こちらをご覧ください。
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今日の一手『相手を不安にさせない工夫』
今日は某歯医者さんへ初取材をしに行ってきました。
(まさか社長の隣で頷いていただけとは言えません…)
そこで例のカオナシ問題を少しでも軽減するために色々工夫してみました。
○工夫一覧
・ピカピカに磨いた革靴を履く。
・髪を極力さらさらにする。
・事前にキシリトールガムを噛んでおく。
・返事、相槌をやや高めの声で。
・眼鏡をかける。
・腰を伸ばして座る。
結果…。
社長、何一つ気付いてくれず。
いや、もしかしたら気付いてくれていたのかもしれません。
というわけで、効果があったのかもよく分かりませんでした。
それではよい週末を!
以上、よろしくお願いします。